2025.04.15酢酸菌コラム
酢酸菌も健康を促してくれる自然のなかの一要素。 にごり酢をバランスよく摂って心と身体を美しく

心身の健康が美をつくるホリスティックビューティの観点からセルフケアを推奨する岸 紅子さん。ウェルネスプロデューサーとして活躍する岸さんに「にごり酢」を取り入れたホリスティックライフのはじめ方についてお伺いしました。
岸 紅子さん
ウェルネスプロデューサー
自身や家族の闘病経験をもとに、2006年にNPO法人日本ホリスティックビューティ協会(HBA)を設立(代表理事)。多数の美容・健康・医療関係者とともに女性の心と体のセルフケアの普及につとめ、資格検定や人材育成を行う。また、環境アクティビストとして環境省「つなげよう、支えよう森里川海」アンバサダーやサステナブルコスメアワード審査員長なども務める。
ウェルネスプロデューサーとしてセルフケアを啓発されていますが、その元となる考え方「ホリスティックビューティ」について教えてください。
「ホリスティック」とは「全体的」「包括的」といった意味で、ホリスティックビューティは高いレベルの健康こそを「美」と捉えた考え方です。心身が健康であれば、おのずと外見も美しくなります。身体が発する小さな不調のサインをセルフケアし、気持ちも整えて健康を維持することが“美”につながります。「スガタ×カラダ×ココロ=キレイ」とイメージしていただくとわかりやすいかもしれません。
つまり無理なダイエットやオーガニック食材しか口にしない、といったことで目指す美しさとは考え方が異なります。あくまでも心が大切な要素となるので「楽しい」と思わないとホリスティックライフとはいえません。楽しい、おいしい、うれしいといった感情に身体が応えてくれる。それこそが健康な状態だと考えています。
発酵食スペシャリストや味噌ソムリエとしても活躍されていますが、発酵食品として「にごり酢」や「酢酸菌」についてはどのような印象をお持ちですか?
まず、にごり酢は料理をより楽しくしてくれる個性や魅力が備わっていると思います。コクのある酸味は料理のアクセントになるので、少しずつ毎日の食生活に摂り入れるといいですね。しかも酢酸菌には免疫活性効果があり、乳酸菌や納豆菌にはない独自のパワーを持っているということは、腸内細菌にさらなる多様性が生まれるということ。ほかの菌たちといっしょにバランスよく食したいと思っています。
先日も豆乳ににごり酢とオリゴ糖を混ぜて、ヨーグルトドリンク風にしてワークショップでお出ししたのですがとても好評でした。「健康によいから毎日がんばって飲む」というより「にごり酢っておいしいな」という感覚の部分が大切だと思います。「おいしい」「楽しい」がホリスティックライフの基本ですから。
いろんな菌をバランスよく摂るということですが、バランスが崩れて免疫力が低下すると身体にはどのようなサインが現れますか?
身体の内側のことは外側に、つまり皮膚や粘膜に現れます。肌荒れやニキビ、乾燥やかゆみなどですね。腸と皮膚は表裏一体といいますか、体調のバロメーターだと思います。だから外用薬で対応することも必要かもしれませんが、やっぱりおいしいものをバランスよく食べて、ストレスの少ないライフスタイルを送ることが大切。自分の身体を意識する、自分の身体と対話するような感覚を持つと、気持ちが落ち着いてストレスも軽減され、体調が整っていくでしょう。
もちろん、私もストレスを感じるときもありますし、体調を崩すことだってありますよ。完璧な人はいませんし、健康のために生きてるわけではなく、人生を味わうためになるべく体調を維持する、くらいのバランス感覚の方が健全だと思っています。完璧を目指すよりも、日々の暮らしにそれぞれが幸せを見出すことの方が大切なのではないでしょうか。
料理といえば、にごり酢のヨーグルトドリンク風のお話がありましたが、ほかにも「ホリスティックライフ的にごり酢活用メニュー」はありますか?
にごり酢のうま酸っぱいおいしさはピクルスを漬けるのにぴったりですね。ピクルスは何種類もの野菜をたっぷり摂れて、身体が喜びそう。ホリスティックビューティ協会では検定やセミナー、研修、ワークショップなどを行うほか、マーケットや展示会も監修しています。そこではサステナブルコスメや健康食品に加えてたまに“野菜”なども販売しています。協会が厳選した農家さんの直送野菜と、にごり酢のピクルスなんて免疫力アップが期待できそうです!
肩肘張らずに楽しく実践することが長い間の健康と美しさを手に入れる秘訣だと思うので、まずは簡単で美味しそうなものから取り入れてみて!